「遮音」と「吸音」を超わかりやすくガイド|おすすめの遮音・吸音対策も紹介
防音対策をWebサイトで調べていると、よく目にするのが「遮音」「吸音」。
聞き慣れないワードを見て、9割以上の人が思うこと。それは・・・
『”遮音”と”吸音”ってなにが違うの?』(私も思っていました)。
今回はそんなわか〜りにくい「遮音」と「吸音」を超わかりやすく解説したいと思います♩
結論:遮音と吸音は全く別物。両方しないと防音できない
まず初めに、遮音と吸音は別のものである、ということです。似ている名前ですが、できることが違います。
たとえばキャンプをしようとなった時、テントを建てる人が必要だしご飯を作る人が必要ですよね。そんな感じで遮音と吸音もそれぞれ役割が違うので、防音には両方必要です。
またキャンプの話に戻りますが、キャンプをしててテントだけ完成しても「テントの近くでご飯食べたいー」と思うし、料理だけ出来上がっても「テントがないとキャンプっぽくない」って思いますよね。
防音も同じ。遮音だけ、吸音だけ、のどちらかだけだと、思ったような防音効果が期待できないのです。
遮音と吸音の両方の対策ができたときに、初めて防音が成り立ちます。
「遮音」「吸音」の役割とは
遮音と吸音にはそれぞれ違う役割があるとお話ししました。以下、それぞれの役割について解説していきます。
遮音:音をブロックする
遮音は音を遮る(ブロック)すること。
空気中に伝わってくる音を跳ね返して反射させることで、外へ音が通り抜けないようにする方法をいいます。
どんなものが遮音効果が高いかというと、家の壁でいうコンクリート、をイメージしていただければわかりやすいかと思います。
コンクリートのような硬い・重い・厚い素材なら高い遮音効果が出ます。
木造アパートは部屋の音がダダ漏れだけど、鉄筋コンクリートは音漏れしにくいのは、コンクリートの遮音効果が高いからなんです
吸音:音を吸い込んで弱める
吸音とは、音を吸いとること。
音を吸収することで、室内で聞こえる音を小さくします。どうやって吸音するかというと、素材にある無数の小さい穴(細孔)が音を取り込み、音を吸収しています。
たとえば、硬い壁にボールを強く投げると結構な強さで跳ね返ってきますよね。でも、クッションのようなやわらかいものに投げたら、ボールは硬い壁にぶつけた時よりは跳ね返りません。これはクッションの中の繊維が、エネルギーを吸収するからです。
音も同じで、硬い壁に向けて音を出すとそのまま跳ね返りますが、クッションだと音のエネルギーが吸い込まれて弱くなります。つまり、跳ね返りが弱いほど、吸音効果が高いということです。
吸音は硬い壁よりもスポンジみたいな柔らかいものの方が音を中に入れて弱めるから吸音効果が高いのです
「遮音」と「吸音」で求められる素材は違う。だから防音は大変
上記の説明の通り、遮音できる素材の代表例は壁だけど、吸音できる素材はスポンジ。この通り、性質が全く違います。
つまり、防音したいとなったら「遮音材」と「吸音材」の両方を用意する必要がある、ということ。
だから、壁を防音するとなったら、重くて硬い遮音シートを貼って、さらにスポンジ素材の吸音材を貼らないといけないのです。
ちょっとめんどくさそう…。何かカンタンに遮音と吸音ができる方法はないのー?
最もカンタンなのは「遮音シート付き防音材」を使うこと
今、あなたが部屋の防音をしたいのなら、「遮音材と吸音材が一体化した遮音シート付き防音材」を使うことをおすすめします。
遮音材と吸音材が一体化していると
- 防音効果が高い
- 張り合わせる手間がない
- 届いてすぐに設置できるからラク
というメリットがあります。
単品で遮音シートを買う必要がないので、作業効率アップ
おすすめの遮音シート付き防音材5選
遮音材と吸音材が一体化した遮音シート付き防音材は、種類が少ないです。
その中でもおすすめのものをピックアップしたので参考にしてみてください。
Felmenon(フェルメノン)/防音フェルトボード(+吸音)
引用:楽天市場
高密度の板状のフェルトボード。
ボコボコしていない平タイプなので、いかにも防音材が貼ってます、という風に見えないため、住宅はもちろん商業施設やホテルでも利用されています。
中〜高音域に対する遮音率が非常に高いというデータがあり、特に2000Hz(女性の話し声)の軽減が得意です。(遮音シートなしタイプに比べて2倍の遮音効果)
タンスのゲン/遮音シート一体型(厚み5cm)
引用:楽天市場
2022年2月に発売されたばかりの新商品です。
吸音材+遮音シート+シールが三位一体になっているので、特別な用意が必要ないので、届いて即、壁に貼り付けられます。
厚みが5cmあるので、壁を分厚くさせることが可能。隣から聞こえる生活音の防音効果に期待できます。
タンスのゲン/遮音シート一体型(厚み2.5cm)
引用:楽天市場
上記で紹介した厚み2.5cmバージョンです。
5cmタイプと比べて、価格がリーズナブルかつ厚みが半分になるので、部屋の圧迫感がなくなります。
リビングなどの空間を狭くしたくない人は、2.5cmタイプがおすすめです。
サウンドガードW50
引用:楽天市場
91×182cmの巨大ボードが2枚入っている防音材です。
長身の男性の背丈ほどある大きなパネルなので、1枚貼るだけで天井付近までカバーすることができます。
音量低減効果は10分の1というデータもあります(製造元比)。
オトテン3
引用:楽天市場
天井用の遮音シート付きの防音材です。
厚さ15mmのロックウール基材に無数の針穴加工がされており、吸音効果を高めています。
主に音楽の調音に使われますが、上の階の生活音(足音など)の防音効果も期待できます。
まとめ
以上、遮音と吸音についてでした。
防音には、「遮音」「吸音」の両方が必要だとわかっていただけたと思います。
遮音シートを貼ったり、吸音スポンジを貼ったり…だと、作業がめんどくさいです。
ここはラクして、一気に終わる遮音シート付き防音材でパパッと防音することを考えてみてください〜♩
▽▼▽おすすめの遮音シート付き防音材