防音ドアってどのくらい効果があるの?|防音性能や選び方、こんな人におすすめなど解説
「防音ドアってどんなドア?」
「防音ドアの防音性能ってどのくらい?」
「防音ドアはどんな人におすすめなの?」
という、お悩みにお答えします。
防音ドアとは
防音ドアとは、音漏れを防ぐドアのこと。
一般的なドアより音を伝えない構造になっています。
主に、寝室やトイレ、音楽ルームに使われることが多いです。
防音ドアの構造
防音ドアはドアとドア枠の密着性が高い構造になっています。
人気メーカーの防音ドア構造を例にみてみましょう。
YKKAPの防音ドア構造
YKKAPの防音ドア「ラフォレスタ」は
- 戸当たりに耐久性に優れた気密材を使っており、ドア枠にしっかり密着する
- ドアを閉めると床の隙間を密閉する「ボトムエアタイト」を仕様
という、防音構造の特徴があります。
引用:楽天市場
YKKAPの防音ドア「ラフォレスタ」の遮音効果は、-25dB。
-25dBの効果とは、たとえば隣室で掃除機をかけている音が80dBの場合、自室では55dBにまで音を下げます。
三協アルミの防音ドア構造
三協アルミの防音ドア「リヴェルノ」は
- ドア本体に充填材を入れており、音を吸音する
- ドアを閉じるとドア下部から「エアタイト」が出てきて、隙間を塞ぐ
- 下枠両端に隙間塞ぎを採用
- 気密材付きの戸当たりを採用
- ガラス入りタイプは合わせガラスを採用
という、防音構造の特徴があります。
引用;楽天市場
三協アルミの防音ドア「リヴェルノ」の遮音効果は、-30dB。
音楽DVDを観ている音が70dBとすると、隣室では40dBまで音を下げることができます。
2つのメーカーの防音ドア構造は微妙に違っていますが、共通しているのは”ドアとドア枠の密着性が高い構造になっている”ということ。
一般ドアの場合、換気のためにドア下と床の間にあえて隙間を作っています。
上の写真は一般ドアですが、写真を見てわかる通り光が漏れています。つまり、隙間があるということ。
その点、防音ドアはすきまを作らない構造なので、一般ドアよりも防音性に期待できます。
防音ドアの遮音効果は”約-30dB以上”
YKKAPによると、
一般ドア・・・16dB
防音ドア・・・30dB
の遮音効果の差があるとのこと。なんと、約2倍もの違いがあります。
音は10dB下がると約半分に感じられるから、防音ドアに変えるだけで防音性がかなり上がります
防音ドアの選び方
防音ドアの選び方についてまとめました。
価格
防音ドアの価格帯は、3パターンあると思ってください。
・約5万円
・約20〜30万円
・80万円以上
5万円程度だと、一般住宅やカラオケルームに使われることが多いです。
20〜30万の価格帯は、ピアノ練習室や音楽ルーム。
80万以上の高級防音ドアになると、録音スタジオで使用されます。
防音性能
防音ドアの遮音等級は「T値」で判断しましょう。
T値とは、日本工業規格(JIS)が規定している基準にもとづいて等級分けされた値のこと。T-1・T-2・T-3・T-4までの4段階に分かれています。
T-4が最も遮音性が高く、T-1は1番低い等級になります。
T値を見れば、どの程度の防音性があるのか確認できます
素材
防音ドアを素材は「木製」と「スチール製」の2つ。
木製防音ドアの特徴
- 低価格
- 一般住宅で使われる
スチール製防音ドアの特徴
- 遮音等級T-4クラスに多い
- 大きな音を出す音楽スタジオや楽器演奏ルームで使われる
一般住宅用なら、木製で十分です
防音ドアはこんな人におすすめ
防音ドアをこんなふうに役立てたらいいのでは?というご提案になります。
ピアノを弾く人
近隣トラブルの原因になりやすい、ピアノの音。
ピアノの音量は約100dB。
100dBというと、地下鉄の電車の音と同じくらいうるさい音になります。
上手なピアノだと思っているのは本人だけの可能性大。
堂々とピアノ練習するためにも、防音ドアで騒音トラブルを回避しましょう。
ドラムを練習する人
ドラムは楽器の中で、1番防音対策が難しいと言われています。
ドラムの音量は約130dB。
130dBというと、ジェット機や5cmという近距離から聞こえる人の叫び声と同レベルのうるささになります。
壁や床の防音対策はもちろんのこと、プラスで防音ドアで防音対策したほうが安心です。
トイレの音漏れが気になる人
音漏れのせいで、トイレがストレスになっていたら大変です。
トイレドアを防音ドアに変えましょう。音を聞こえなくできます。
「誰もいない時にトイレに行くようにしている」という2世帯住宅にお住まいの方やお店や個人事務所の方は、積極的に防音ドアにすることをおすすめします。
吹き抜けリビングの人
「吹き抜けの反響音がヒドイ」とお悩みなら、防音ドアにしましょう。
体育館内の音が響くように、吹き抜けも一般的な部屋に比べると空間が広いので、音がボワーっと広がります。
特に、リビング吹き抜けだとキッチンの音やテレビ音が家中に響いてしまう原因に。
書斎や寝室のドアを防音ドアにすれば、吹き抜け悩みを解決できます。
テレワークの人
「生活音が気になって仕事に集中できない」
「うるさい家族がいて会議や電話の会話が聞こえない」
「家族に静かにするよう気を遣わせるのが苦痛」
テレワーカーの悩みを解決する策として、防音ドアは有効です。
防音ドアにするだけで、イヤホンを毎回つける手間や他の防音対策アイテムを施工する必要がなくなります。
ホームシアターが趣味の人
夜にホームシアターで映画やライブを楽しみたい人は多いです。
しかし、ホームシアターは約100dBほどの音が出ると言われています。
家族やご近所さんの睡眠を妨げる可能性があります。
ホームシアターを気兼ねなく楽しむためにも、防音効果の高い防音ドアで、迷惑をかけない対策をとるのがおすすめです。
防音ドアの取り付け方法は?
防音ドアは、ドア本体を取り付けるだけでなく、開口部分の補強や調整が必要になります。
個人で行うのではなく、リフォーム業者に問い合わせすることをおすすめします。
防音ドアのリフォーム費用は?
防音ドアにリフォームする場合、まずは既存ドアの解体撤去から費用がかかります。
プラスで、防音ドア本体の価格と取り付け費が必要になり、その費用は約15〜30万くらいになります。
くわしくはリフォーム見積もりしてみてください!
まとめ|防音ドアなら聞かれない。安心できますよ
以上、防音ドアについてまとめました。
ぜひ防音ドアをお部屋に取り入れて、聞かれない安心を手に入れてください♩
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