軽量鉄骨の防音性能は?軽量鉄骨造でできるおすすめ防音対策もわかりやすく解説
「軽量鉄骨造の防音性能ってどれくらい?」
「軽量鉄骨造に住むメリット・デメリットは?」
「軽量鉄骨造の物件でできるおすすめの防音対策は?」
という、お悩みにお答えします。
軽量鉄骨造とは
軽量鉄骨とは鉄骨造(S造)の一つ。
柱や梁などの建物の骨組み部分に鉄を用いた構造になっています。
鉄骨造といっても種類があって、
骨組みに使われている鉄骨の厚さが
- 6mm未満だと=軽量鉄骨造
- 6mm以上だと=重量鉄骨造
と、分類されます。
軽量鉄骨造の特徴は建物構造の中でも軽量だということ。
つまり、軽量鉄骨造はコストを抑えて建物を建てることができます。
軽量鉄骨造に住むメリット3つ
軽量鉄骨造に住むメリットをまとめました。
家賃が安い
軽量鉄骨造の1番のメリットは、家賃の安さです。
SUUMOだと、人気駅である吉祥寺駅徒歩10分の1Kが3.8万円で見つかるほどです。
軽量鉄骨なら、叶わないと思っていた立地条件で物件が見つかるかも!
木造より耐震性が高くて安心
軽量鉄骨造の部材は鉄骨です。
鉄骨は木材より重さがある分、揺れを抑えることができます。
耐用年数が長い
国税庁で、建物の法定耐用年数が決まっています。
木造が22年なのに対して軽量鉄骨造は27年と、5年も軽量鉄骨造の方が長めです。
構造が鉄なので、木造で見られるシロアリ被害の心配もなし!
軽量鉄骨造に住むデメリット3つ
軽量鉄骨造に住んだ時のデメリットをまとめました。
耐火性が低い
軽量鉄骨造は他の建築構造より耐火性が劣ります。
というのも、軽量鉄骨造で使われる鋼材は熱の影響を受けやすいため、火事があった場合、木造よりも火の周りが早いと言われています。
間取りの自由度が低い
軽量鉄骨造の多くが材料を工場で加工し現場で組み立てるだけの「プレハブ工法」で建築されています。
似たような規格の物件が多いため、間取りの選択肢が制限されることが多いです。
湿気がこもりやすい
軽量鉄骨造は気密性が高いため、湿度を下げることができず、結露が発生しやすいです。
また、鉄を含んでいるので、サビの心配も。
軽量鉄骨造に住む場合は、適度に換気を行う必要があります。
軽量鉄骨造の防音性は”木造よりはマシ”レベル
軽量鉄骨造の防音性はあまり良くない、と言われています。
フローリングの防音機能は”L値”という数値で決まっており、日本建築学会によると、床への衝撃音の防音性(L値)は、以下の通り。
(*L値は小さいほど防音性が高いです。)
L値 | 建物構造 | 音の聞こえ方 |
L-50 | 鉄筋コンクリート造 | 子供の走り回る音は聞こえる。振動を伴う音は聞こえるが、気にならない程度。 |
L-65 | 軽量鉄骨造 | ドアの開け閉め音など、生活音ほぼ聞こえる。上階の足音が響く。 |
L-75 | 木造 | ドアの開け閉め音、テレビ音、洗濯機の音など生活音がかなり筒抜ける。 |
軽量鉄骨の防音性がどのくらいかというと、生活音はほぼ聞こえるレベル。
足音やテレビ音などの生活音が”聞こえてしまう”という点は木造と同じ、ということになります。
軽量鉄骨の壁の厚さは薄い
壁に厚みがあるほど防音性は上がります。
建築基準法によると、建物構造別による壁の厚みは、以下の通り。
建物構造 | 壁の厚さ |
鉄筋コンクリート造 | 150〜200mm |
軽量鉄骨造 | 125〜125mm |
木造 | 125〜125mm |
一般的に、壁の厚みが150〜180mmあれば隣人の生活音は防げると言われています。
しかし、軽量鉄骨造は最大でも125mmしかありません。
これは、木造と同じ壁の厚さになります。
軽量鉄骨造で快適に住みたい場合、”何かしらの防音対策をした方がよさそうです”
簡単にできるおすすめ防音対策7選
軽量鉄骨造でできる防音対策をご紹介します。賃貸でもできる防音対策を紹介するので、ぜひ試してみてください。
防音材を貼る
引用:Amazon「防音材」
軽量鉄骨は壁が薄いので、『防音材』で壁を強化しましょう。
防音材は、遮音も吸音もできるので、防音材の中でも人気があるアイテムです。
壁に貼ることで、音の外漏れと、外からの音を防ぐ効果があります。
遮音シートと吸音材が一体化した防音シートが防音効果高めでおすすめ!
防音カーペットを敷く
遮音等級という防音性能レベルが定められている『防音カーペット』。
軽量鉄骨は壁が薄いので、足音による振動音が響きやすいです。
防音カーペットを使って、自分の足音を軽減させてご近所クレームを回避しましょう。
踏みごこちがいい防音カーペットなら、リラックス効果も◎
防音畳を敷く
引用:Amazon「防音畳」
子育て世帯の人なら、サラッとした肌触りの『防音畳』もアリです。
畳の素材であるい草の湿気吸収、断熱性、消臭効果はもちろんのこと、お子様のお昼寝スペースとしても活用できます。
和室がない人は、ぜひ防音畳で和の空間を作ってみましょう
隙間テープをトイレドアに貼る
引用:楽天市場「隙間テープ」
『隙間テープ』をトイレドアに貼って、音漏れをガードしましょう。
軽量鉄骨造は賃料が安いので、トイレドアの防音性も低いことが多いです。
隙間テープをトイレドアと床の隙間部分を埋めるようにドアに貼ることで、音漏れの原因だった隙間が埋まります。
来客があっても、もう恥ずかしくない!
防音スリッパを履く
せっかくスリッパを使うなら『防音スリッパ』がおすすめです。
音を吸収するウレタン素材が底面に使われているので、足音が出にくい構造になっています。
自分の足音の悩みを防音スリッパで解決させよう
防音カーテンにする
カーテン生地の裏面に防音加工された『防音カーテン』。
室内の音を漏れにくく、外からの音を軽減する効果があります。
防音カーテンは、自分の話し声やテレビ音を外に漏れるのを防げます
防音テントの中で防音イヤーマフをつける
「引っ越したいぐらいうるさいくて悩んでいる」という方なら『防音テント』の設置をおすすめします。
防音テントと言われていますが、さほど防音性はありません…が、防音テントを設置してその中で防音イヤーマフをつければ、防音テント内では”無音状態”になれます。
防音テント+防音イヤーマフを両方買っても2万円以下!ぜひ無音になりたい人はお試しあれ!
▽▼防音イヤーマフのレビュー記事はこちらから
まとめ|安く借りて、理想のお部屋へ
軽量鉄骨の防音性能についてのご紹介でした。
軽量鉄骨造の物件は、安くて、物件数が多いのが魅力。
もし借りてみて「うるさいなー」とイライラしたら、ぜひ防音対策をしてみてください。
賢く防音アイテムを取り入れて、今よりも住みやすいお部屋になることを祈っています。
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