ダンボールで自作防音室を作る方法|ごみダンボールを使えば予算0円!
大量のAmazonダンボール。
玄関に山積みになっている人も多いのでは?
破棄する前にちょっと待って!そのダンボールで防音室を作ってみましょう。
本記事では「ダンボールで防音室を作る方法」をご紹介します。
ダンボールに防音効果はあるの?
そもそもダンボールに防音効果はあるのでしょうか?ダンボールの防音性について解説します。
ダンボールは吸音できる
ダンボールには、音を吸収する力があります。
一般的な両面ダンボールは、「ライナ」と呼ばれる2枚の壁と波状の中しん原紙を組み合わせた構造。
この中しんに生まれた三角形の空間によって、音を吸収すると言われています。
出典元:全国段ボール工業組合連合会
この構造を「フルート」と呼び、ライナの幅やフルート段数によって防音効果も変わります。
遮音はできない
ただし、ダンボールにはほとんど遮音性がありません。
ダンボールの材質は木よりも軽い紙です。そのため音を跳ね返すことはできず遮音効果は期待できないのだそう。
▽遮音と吸音の違いはこちらから
ダンボール防音室の防音効果について
防音レベルはメーカーや種類によりますが、ボックス型であれば20〜60デシベルをカットします。
音の基準
20デジベル | 木の葉のふれ合い、前方1mにある置時計の秒針 |
30デジベル | 人がささやく声 |
40デジベル | コオロギの鳴き声 |
50デジベル | エアコンの使い始め、ヒーターや換気扇 |
60デジベル | 人の会話、掃除機や洗濯機 |
出典:暗騒音工法研究会
デジベル=音の単位
音の基準は環境によっても変わりますが、ダンボール防音室は上記の資料と同等の雑音を防ぎます。
ダンボール防音室の作り方
どうやったらダンボール防音室が作れるのでしょうか?2通りの作り方を解説します。
手作りで作る
DIYに自信があれば、ダンボールを使って自分で防音室を作れます。
もちろんダンボール1枚では、防音効果を期待できません。
通販やホームセンターで、防音室に必要なダンボールを用意してください。(必要枚数は防音室のサイズによる)
出典元:アースダンボール
防音室に必要な壁の作り方【3STEP】
1.ダンボールを短冊状に切る
2.10枚ほど重ね、幅5cm以上になるよう張り合わせる(ブロック状)
3.そのブロックを積み重ねる
このダンボールの壁をボックス状に組み立てれば、ダンボール防音室の完成です。
防音室の設計とダンボールを調達できれば、低コストで作れますよ。
▽卓上用に使えるダンボールは通販で買えます!
組み立てキットで作る
「自分で作るなんて無理」という人は、ダンボール防音室キットを利用してください。
DIYより費用の負担はありますが、すでに完成した壁を組み立てるだけ。
防音室の設計やサイズ調整の労力も必要ありません。
部屋の一角に自分の防音室を持てますよ。
▽おすすめ防音室を紹介しています
ダンボール防音室はこんな人におすすめ
ダンボール防音室は、さまざまな用途で使えます。
利用の仕方は自由。「人の話し声が気になる」「集中できるスペースが欲しい」
雑音に悩まされるそんな環境を解消してもらえるでしょう。
テレワーカー
会社から認められたリモートワーク、元々在宅で仕事するワーカーにおすすめ。
「テレビの音がうるさい」「子供の駆け回る足音で気が散る」
家族がいると、どうしても雑音が聞こえてきます。
1人暮らしでも隣室の音に遮られ、浮かんだアイデアが消えてしまう場合もあるでしょう。
「もう少しでピッタリの言葉を思い出せたのに」というケースも珍しくありません。
そんな雑音から解放されるダンボール防音室は、仕事の効率UPを狙えます。
ライブ配信者
ゲーム実況やフォロワーとの交流など、動画のライブ配信を行う場合にダンボール防音室は有効です。
飼い猫の声なら許されるかもしれませんが、ライブ配信ともなれば周りの音や声も筒抜け。
余計な音が入ることで、ライブ配信のクオリティが低下するかもしれません。
想定される雑音
- 物を落としたときの衝撃音
- インターホンのベル
- 家族の会話や怒鳴り声
- 近所の工事音
- 付近を走るパトカーや救急車のサイレン
配信している途中で、これらの雑音が入ることも充分に考えられます。
ライブ配信ではなくとも、ゲーム実況の声を録音する場合も同じ。
雑音が入れば、何度も録音をやり直す必要があるかもしれません。
気にならない人は関係ありませんが、クリアな音声を届けたい人はダンボール防音室を利用してみてください。
楽器の演奏者
ギターや電子ピアノ、サックスやトランペットなど、楽器を演奏する際に取り入れてみましょう。
雑音を防ぐ意味もありますが、防音室内で演奏すれば外への音漏れ防止も期待できます。
ただし、物理的な課題として、グランドピアノほどの大きさになれば対応できません。
防音室の建築やレンタルを続けるよりも、ダンボール防音室は低コスト。
「夜、遅い時間だけど練習したい」「アパートやマンションだから演奏は難しい」
そんなお悩みを解消し、心ゆくまで演奏できますよ。
クリエイター
文章を書く、デザインを考えるなど、クリエイティブな創作活動に力を入れるならダンボール防音室を利用してください。
自分の書斎があれば問題ありませんが、そうでないなら集中できる環境を用意しましょう。
周囲の雑音を気にしなくて済む防音室は、自分の世界へこもれること間違いありません。
しかもダンボールの壁で囲まれているため、気分が乱されず心を落ち着けて取り組めます。
「周りの刺激から守られる」「雑音に巻き込まれない」
ダンボール防音室だからこそ、居心地の良さを感じられますよ。
まとめ|捨てようと思っていたダンボールで防音できた!
破棄しようとしていたダンボールが、防音室に生まれ変わります。
元々あったダンボールです。DIYに失敗してもマイナスになることはありません。
ダンボール防音室は、思った以上に雑音をカットできるので、うまく活用して日常に取り入れてみてください!