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防音フェンスの防音効果ってどのくらい?工事費は?

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「防音フェンスって一体何?」

「防音フェンスの防音効果って本当にあるの?」

「後付けで防音フェンスを設置する場合、どれくらいの工事費がかかるの?」

これらの悩みにお答えします。

夜間の車やトラックの通行音がうるさくて眠れないと悩んでいるあなたに必見の情報です。

防音フェンスとは?

防音フェンスとは防音加工された柵、囲いのこと。

フェンスの中に防音素材を入れることで、遮音・吸音効果を高めています。

主に、音が響きやすい高速道路や保育園で使用されています。

住んでみて夜の騒音が気になるからと後付けする人も多いんですよ

防音フェンスの種類

防音フェンスには3つの種類があります。

  • 遮音タイプ
  • 吸音タイプ
  • 採光タイプ

3つのタイプの特徴をそれぞれまとめました。

遮音タイプ

出典:LIXIL「防音めかくしフェンス」

遮音タイプの防音フェンスは、フェンス内部に多孔質樹脂を入れることで遮音性を高めています。

コンビニエンスストアや商業施設、屋外駐車場、エアコン室外機や自動車のエンジン音対策をしたい集合住宅および一般住宅の外構に適しています。

防音フェンスの中で1番ベーシックなタイプ

吸音タイプ

出典:LIXIL「防音めかくしフェンス」

遮音タイプに吸音性能をプラスしたのが、吸音タイプです。

パンチング穴の開口部から入った音を内部の多孔質樹脂により、音エネルギーから熱エネルギーに変えて音を弱めます。

周囲の騒音を低減することはもちろん、音源側の反射音も低減させます。

近隣の騒音に悩んでいるなら、音を吸い取れる吸音タイプがベストです

採光タイプ

出典:三協アルミ「防音目隠しフェンス」

採光タイプは、あかり取りや見通しのよさを取り入れられます。

ただし、採光タイプは遮光タイプや吸音タイプよりも遮音性能は低いです。

というのも、採光タイプはあくまで採光性メインの構造になっているフェンスであり、防音加工の施しがなされていません。

それに、参考価格表をみる限り他タイプよりも価格は高めになっています。

防音目的なら、採光タイプは選ばない方がいいでしょう

防音フェンスの構造の特徴

防音フェンスは、フェンス内部に防音材を入れることで60〜70mmの厚みを有しています。

出典:三協アルミ「防音目隠しフェンス」

対して、一般的なアルミフェンスの場合はただアルミ材で囲いをしているだけ。フェンスの厚みは15mmほどしかないありません。

つまり、防音フェンスは一般フェンスよりも約4倍も音をブロックする力があると言うことです。

防音性は厚みがあるほどに効果が高くなりますので、一般的なアルミフェンスよりも防音フェンスは防音性が高いと言えます。

防音フェンスの防音効果について

結論から言うと、防音フェンスの防音効果は「高くない」です。

三協アルミの音響性能検証試験によると、遮音効果は最高で-17dBの防音性という結果になっています。

出典:三協アルミ「設置効果確認試験」

おそらく、データ測定場所が家の中になった場合は、家の壁を通じることで更なる防音効果が感じられると思います。

しかし、防音フェンスは高くても設置高さは2mしかありません。全てを囲えないので、音は回り込んで入ってきてしまうのです。

つまり、防音フェンスだけで騒音を防ぐことは難しいです。

他の防音対策をまだしていないなら、そちらからチャレンジしてみるのがおすすめです!

防音フェンス設置の前にできる防音対策2つ

もし、「とりあえず防音フェンスで外の騒音をなんとかしよう…」と思っているならちょっと待ってください!

防音フェンス設置の前にできる防音対策があります。

しかも、防音フェンス以上に遮音性があるからやらない理由なしです。

防音カーテンに変える

ピアリビングの『防音カーテン』なら12〜18dB(人の話し声の場合)の音の軽減が見込めます。

そのヒミツは、防音壁を真似した構造にあり。音を吸収する「吸音布」と音を遮断する「遮音布」を組み合わせて作られいます。

参照:ピアリビング

もし「隣の家の話し声がうるさい」と悩んでいて隣との境のフェンスを防音フェンス変えようと思っているなら、まずは今使っているカーテンを防音カーテンにしてみてください。

▽▼他の防音カーテンの紹介記事はこちらから

二重サッシにする

あなたが家の中でにいて近所の騒音がうるさくて悩んでいるなら『二重サッシ』にしましょう。二重サッシには-40dB前後の防音効果があります。

というのも、家の中で最も多くの音が入るのは”窓”。

日本の一般住宅でよく使われる掃き出しや引き違いのスライド系の窓は、レールの部分に隙間が発生しやすい構造になっているため、隙間風が入りやすくなります。

二重サッシを設置することで、その隙間は埋まります。

つまり、二重サッシなら外からの音の侵入を防げるということです。

▽▼二重サッシについての詳しい記事はこちらから

防音フェンスを後付けしたら費用はどのくらい?

設置サイズにもよりますが、目安は70〜130万くらいになります。

防音フェンスを後付けで設置する場合、

  • 材料費
  • 既存フェンスの撤去費
  • 廃材処分費
  • 施工費

が、必要になります。

防音フェンスは一般的なスチール製やアルミ製のフェンスより割高になります。ただし、メーカー希望小売価格より安く請け負ってくれるリフォーム会社さんもあるので、見積もりをとってみてください。

防音フェンスは〇〇な人にはおすすめです

防音フェンスをおすすめできる人は、以下のとおりです。

二重サッシをしたけど

  1. 道路鉄道沿いの騒音に悩んでいる
  2. 隣家との間の騒音問題で困っている
  3. 工事現場工業地域からの騒音が気になる
  4. 学校幼稚園などの集団施設からの騒音が不快
  5. 音楽スタジオ練習室などでの音漏れを防ぎたい
  6. バー、レストラン、カラオケボックスなどの営業音響が周辺住民に影響を与えることを懸念している
  7. 自宅での趣味仕事が騒音を出すため、周囲に迷惑をかけたくない
  8. 騒音対策を行いたいが、どのような方法が効果的か分からない

このような方は防音フェンスを最終手段の防音対策をとして施工すると効果を感じられます。快適な生活が手に入りますよ。

あくまで二重サッシをつけた場合なので、まずは二重サッシを優先してみてください!

まとめ|防音フェンスで、車の騒音を解決させよう

防音フェンスは費用もそれなりにしますが、車の騒音に戦える力があります。

唯一、騒音原因である車近くに設置できるのが防音フェンスです。その点が、散々推してきた二重サッシよりも優れているポイントになります。

そして防音フェンスが”防音壁”となって、あなたを騒音から守ってくれるでしょう。

防音フェンスでイライラが解消されることを祈っています。

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NonSii編集長。3歳の男児を育てる一児の母。趣味はいつまでも美容とファッション。自分が音に敏感な方だと気付き、防音に目覚める。常に筋肉痛。

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