注文住宅を購入した人の後悔ポイントとは|うるさい家にしない対策12選
「注文住宅を建てるなら、後悔のないお家づくりがしたい。」これからお家を建てる方は全員そう思いますよね。
35年ローンを組んで一生住むであろうマイホームです。失敗のない家づくりをしてほしいと思います。
実は住んでみてからストレスになる「防音面」は、注文住宅を購入した人が後悔ポイントに挙げることが多いんです。
本記事では防音メディアNonSiiがうるさい家にならないポイントをシェアします。
注文住宅購入者が家づくりで重視したことは?
家づくりを始めるとき、
- 開放感のある広いリビング
- 遮光性のある大きい窓
- 使い勝手のよいキッチン
こんな理想的なマイホームを描く方が多いのではないでしょうか?
旭ファイバーグラスが一戸建て注文住宅を購入した828名に実施した「家づくりで重視したことと依頼先に相談・検討しなかったこと」というアンケートデータがあるので紹介します。
画像引用:旭ファイバーグラス
アンケート結果は、「間取り」や「収納スペース」「室内設備」など現状の生活レベルをワンランク上げることが重視されている結果になっています。
遮音性・防音性(静かな家)はあまり重要視されていないですね
後悔ポイント。次に家を建てるなら〇〇を重視する
注文住宅を建てた人が「次の家を建てるとした場合に重視したいこと」という質問回答は以下のとおり。
画像引用:旭ファイバーグラス
この図は緑の縦棒グラフが「次に重視したいこと」で、青の縦棒グラフが「実際に重視したこと」を表しています。
つまり、緑棒グラフ-青棒グラフ=後悔ポイント、ということ。
この後悔ポイントが高いものを順に書き出すと
省エネ性(41ポイント)>断熱性(33ポイント)・維持管理の容易さ(33ポイント)・遮音性・防音性(33ポイント)となっています。
多くの注文住宅購入者が住んでみてから「こんなに電気代がかかると思わなかった」「まさかこんなに音漏れするとは思わなかった」と気付くケースが多いということです。
省エネ・断熱性の高い家=防音性も優れている家である
冬暖かくて夏涼しいという光熱費を抑えられる家は総じて、気密性が高いです。
気密性が高い家というのは、ドアや窓などの開口部に生まれる隙間が少ない家のこと。音漏れはこの隙間から発生するので、省エネの家は防音性も高い家になります。
つまり、後悔しない家づくりを目指されるなら、省エネになる家にする。これが結果的に防音性が高い家にもなるし、後悔しない家づくりになると考えられます。
うるさい家にしない対策5選
「省エネ性のある家にするのはわかったけど、他に防音性を高めるためにできる家づくり対策はないのかな」と思われる方もいると思います。
うるさい家にしない対策をまとめたのでご紹介します。
窓の数・窓の大きさは最小限にする
外からの騒音の発生源の99%は、窓です。窓が騒音の入り口になります。
というのも、壁の厚みが150mmあるのに対して窓は3〜5mmしかありません。
おまけに窓サッシは軽量なアルミで出来ており、サッシのレールの隙間、サッシやサッシ枠の隙間、サッシの合わせ目などから音は入り放題、漏れ放題…。
「音漏れの原因となる窓の数は少なく、窓の大きさは必要最小限にすること。」こうすることで騒音に悩みにくい家に近づきます。
遮音効果の高い窓・サッシ・防音ドアにする
気密性の高い窓やサッシ、ドアを取り入れることで防音効果を高めることができます。
二重窓やガラス自体に防音効果のある窓、気密性の高いサッシ、防音ドアなど、予め遮音効果の高い製品を新築時に取り入れておくと後々の騒音ストレスに備えることができます。
ちなみに製品のグレードにもよりますが
- 二重窓:-40dBの防音効果
- 防音ドア:-30dBの防音効果
が期待できます。
ピアノやギターなど楽器をする場合は積極的に取り入れたほうがいいでしょう。
吹き抜けにしない
吹き抜けは想像以上に音が伝わりやすい構造です。
イメージとしては1階リビングでワイワイしてるのが2階の部屋にいても「なんか楽しそうだな〜」とわかる感じ。
吹き抜けは1階と2階が繋がっているので音漏れしやすいです。(おまけに省エネ性も悪い)
吹き抜けは開放的な空間が作れて人気がありますが、うるさい家にしたくないなら採用しないほうがいい間取りです。
リビング階段にしない
リビング階段とは、リビングからそのまま階段がある間取りのこと。
廊下を介さず階段を設置することで廊下分のスペースを必要としなくていいので、1階部分のリビングスペースを広く取ることができて近年人気の間取りになります。
ただこちらも吹き抜けと同様、1階部分の声が2階に聞こえる間取り。省エネ面も1階の暖房が2階に上がっていってしまうので一向に寒いままで、光熱費が余計にかかります。
家族の声が聞こえるのはメリットと考えることもできますが、音漏れの面を考えればデメリットになります。
2階寝室の真下をキッチンにしない
キッチンに食洗機を導入する場合、キッチンの位置に気をつけたほうがいいです。
なぜなら食洗機は作動音がうるさい、のです。
どのくらいうるさいかというと、カタログ値で40dB前後。
40dB前後というと図書館レベルの相当なので、一見そこまで気にならないと思われがちですが、寝ている時だと話は別。気になる人は気になると思います。(ちなみに私は結構気になります。)
ほとんどの方が食洗機を夜中に使うケースが多いと思いますので、キッチン位置にも気をつけたほうがいいです。
家を建てた後にできる防音対策7選
「もう家建てちゃったよー」という方も多いと思います。今からでもできるお家防音対策をご紹介します。
二重窓(二重サッシ・内窓)
『二重窓』とは元々ある窓の内側に新しい窓を設置する防音対策のこと。
防音できる数値を見ても、家防音No. 1は二重窓といっても過言ではないでしょう。
元々ある窓の防音効果は-20dB程度しかありませんが、二重窓を取り付けると-40dBにまで遮音効果を上げることができます。
雪国の地域では防寒対策としても使われているので、断熱効果も。
防音カーテン
防音・断熱・遮光効果を持つ『防音カーテン』。
防音カーテンというとデザインが業務用っぽいのしかないのでは…と思われがちですが、今は高品質でおしゃれなカーテンが種類豊富に揃っています。
今までのカーテンを交換するだけでOKなので、リビングだけでも防音カーテンに変えてみるのもアリです。
防音カーペット
ふわふわした質感が好みなら『防音カーペット』がおすすめです。
カーペット生地は踏み心地が良いので、リラックス効果も。
防音機能の他に、防ダニや防汚加工もついてるカーペットもあるので赤ちゃんや小さいお子さんがいても使いやすいですよ。
隙間テープ
『隙間テープ』とはドアや窓の接触部分に貼って戸あたり部分の隙間を埋めるスポンジ状のテープのこと。
隙間を埋めることで気密性が上がるので、結果として音漏れを防ぐことができます。
100均でも購入できるので、家防音初心者の方におすすめです。
防音ウレタン
吸音効果に優れている『防音ウレタン』。
壁や天井に貼るだけで、音の反響を抑える効果があります。
防音したい寝室だけに貼るという”部分使い”もできるところが使いやすくて、ポイント高いです。
換気扇
見落としがちなのが『換気扇』。換気扇は家の中で唯一外と繋がっている箇所です。
窓を閉めているのにどこからか雑音が入ってきている場合、換気扇が原因かも。
外からの音が入ってきているということは、自宅での声も外に漏れているということなので要注意です。
防音スリッパ
家族の足音が気になるならスリッパを『防音スリッパ』に変えてみましょう。
だいたい3,000円以内で購入できるものが多いので、気軽に試してみることができます。
家族みんなでリンクコーデもできるほど種類も豊富です。
まとめ|一生リラックスできるお家にしよう
以上、うるさい家にならないポイントのご紹介でした。
ほとんどの方が35年ローンを組んで建てる家になるかと思います。だからこそ後悔しないおうち作りをしてほしいです。
住み心地のいいおうちになりますように・・・♩