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木造アパートでも静かに過ごすための防音対策7つのポイントを徹底解説

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”3びきのこぶた”のお話は、誰もが知っている有名童話。

藁の家と木の家はオオカミに吹き飛ばされ、レンガの家は無事だったってお話ですよね。

私たちの生きる現実世界も童話の通りで、木造の家は弱い。そして防音性能も低いです。

さて、本記事では「木造住宅の防音性能はどのくらいなの?」「木造の防音対策は何がベストなの?」という疑問にお答えします。

ちなみに日本の木造住宅は”2923万戸で住宅全体の58.9%”とのこと。日本の一戸建ての主流はまだまだ木造住宅です。

木造住宅の防音性が低い理由3つ

木造住宅が鉄骨造や鉄筋造といったコンクリート造より防音性が低いのは、なんとなく知ってる方が多いはず。

では、なぜ木造住宅がコンクリート造より防音性が低いのでしょうか?

理由は3つあります。

  1. 壁に厚みがない
  2. 重さがない
  3. D値が低い

以下、解説していきます。

壁に厚みがない

木造住宅はコンクリート造よりも壁に厚みがありません。

引用:Brix株式会社

上の画像は一般的な壁の厚みを表した図です。防音性が高いといわれている鉄筋コンクリート造の壁の厚みが180mmに対して、木造住宅は105mmしかありません。

分厚いタオルと薄いハンカチ、両方を口に当てて「あーー」と発した時、どちらが音を通すでしょうか?誰もがひらひらの薄いハンカチの方だとわかりますよね。

壁だって同じ、薄い方が音を通します。つまり、厚みのない木造住宅の方がコンクリート造よりも音を通しやすいのです。

重さがない

防音性は物体の質量に比例するといわれています。

引用:百年住宅

上の図はハウスメーカーである百年住宅の事例ですが、百年住宅で使われている鉄筋コンクリートの壁材の質量が150kg/㎡なのに対して、木造住宅の壁材は45kg/㎡。鉄筋コンクリートは木やALC板に比べて3倍以上の重さになります。

つまり、木造住宅はコンクリート造よりも質量が小さいので、音を通しやすいということになります。

D値もよくない

壁の遮音性能は「D値」で表します。具体的にはD値とは通さない音の量を表した数値になります。D値は数字が大きいほど性能が高いです。

構造

D値
木造アパートD-20〜30
鉄骨造マンション(RC造)D-45〜55

壁の厚みで変わってくるのであくまで目安ですが、一般的な木造アパートは「D-30以下」のことが多いです。

ただ、木造アパートで壁内に空洞がある場合はD-20〜25程度しかないケースが多いそう。

専門家の方が言うには集合住宅としてD-40程度の性能はほしい、とのことです。

以上3つの理由から、木造アパートで防音性の低さが気になるなら防音対策は必須レベルということ。
木造アパートだからしょうがないよね…」「耳栓すればなんとかなるから…」と、諦める前にお部屋に防音対策してみましょう!

木造アパートの「壁」に使える防音対策

「壁・床・窓」を重点的に対策すれば、大きな遮音効果が得られます。まずは隣からの音が気になるなら「壁」から防音対策してみましょう。

防音パネル

Wall-panel

防音パネル』とは音を吸収する性質を持ったパネルのこと。音の吸収に優れているウレタン素材やグラスウールといったスポンジ素材を使っているものをいいます。

多くは1~7cmの板状で、壁紙やルームアクセサリー感覚で取り付け可能な簡易防音パネルも登場しています。

録音スタジオでも使われているので防音性も期待できます。

価格帯:4,000〜10,000円台
使用箇所:リビング、トイレ

メリット

  • 防音性が高い
  • 遮熱性も高い

デメリット

  • 厚みがあるので窮屈感を感じる可能性がある
  • 見た目がいかにも防音スタジオみたいになる
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防音壁紙・防音シート

引用:楽天市場

切って、剥がして貼るだけの『防音壁紙』。

まるで美容室のようなオシャレ空間に早変わり!キルティング、木目調、レンガ調やビンテージタイル風など幅広いデザインがあります。

防音タイプの壁紙なのでクッション性があり、傷防止にも役立ちますね。

メリット

  • お部屋のイメチェンができる
  • 薄手タイプなので貼りやすい

デメリット

  • 厚さがないので防音性が吸音ボードより劣る
  • ハサミで切ったりDIYしないといけない

防音パーテーション

引用:楽天市場

防音パーテーション』とは、防音性能がある素材を使った仕切りのこと。

スペースが必要ですが、四方をパーテーションで囲えば、簡易防音室の出来上がり。

オンライン会議時の背景隠しに使えば、スタイリッシュな部屋に住んでいると同僚を誤魔化すことも可能です。

価格帯:10,000〜30,000円台
使用箇所:リビング

メリット

  • 単純にもう一枚壁ができるので、防音性アップ
  • テレワーク時にボロい部屋を隠せる

デメリット

  • 使わない時の保管場所が必要
  • 価格が高めの割に、防音性はそこそこ
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木造アパートの「床」に使える防音対策

床の防音対策は1階に住んでいる人には関係ない箇所と思われがちですが、
実は1階の人の足音は上の階に響きます。
床に敷くだけでいいので、ぜひ取り入れましょう。

防音マット(ジョイントマット)

引用:楽天市場

床に敷くだけで足音対策や振動対策になる『防音マット(ジョイントマット)』

マットに厚みがあったり抗菌機能があったり、機能性の種類が豊富です。

防音マットの上に更にカーペットを敷けば、防音力+断熱効果アップできます。

価格帯:3,000〜10,000円台
使用箇所:リビング、机の下、玄関付近

メリット

  • 足音の軽減
  • 床を傷つけないで済む
  • 床が冷たくなくなる(保温効果)

デメリット

  • 対策できるのが床だけ
  • 1枚ずつ売ってないから中途半端に余る
  • 安いものはすぐダメになりやすい
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防音パッド(防振パッド)

引用:楽天市場

防音パッド(防振パッド)』とは大型家電や家具の脚部の下に置くことで、振動音を軽減させるアイテム。

特に木造アパートの悩みで多いのが「洗濯機のガタガタ音(振動音)」。

洗濯機の下に防音パッドを敷くだけで、振動をやわらげる効果があります。

夜中に洗濯機を回す人はガタガタ迷惑をかけている可能性大なので、マストアイテムです!

価格帯:1,000円台
使用箇所:洗濯機の脚部、冷蔵庫の下、ベッド、オーディオ機器の足元等

メリット

  • 1,000円台で購入できる
  • 防音効果を感じている人が多い
  • 床に洗濯機跡や傷がつくのを防げる

デメリット

  • サイズが合わない場合がある
  • 設置するとき力仕事になる

木造アパートの「窓」に使える防音対策

窓は厚みがないため、壁と比べると遮音性能が半分程度と言われています。
加えて、コストの安い木造アパートでは窓サッシの性能も低い。
窓防音できれば外からの騒音を防げます。断熱効果も抜群なのでぜひやってみましょう。

防音カーテン

引用:楽天市場

窓の防音対策グッズといえば『防音カーテン』
外からの人の声に効果あり。

選び方のポイントは、できるだけ重いカーテンにすること。防振効果がより期待できます。

あと、忘れてはいけないのが「カーテンレールの耐荷重」
古いカーテーンレールの場合、重すぎるカーテンだと壊れてしまうこともあります。
確認してから、購入しましょう!

価格帯:4,000〜10,000円台
使用箇所:リビング、寝室、トイレの窓

メリット

  • 日常使いするものがハイグレード(防音・遮光・断熱)になる
  • 外から部屋の中が見えにくくなるから女性に安心

デメリット

  • 3,000円以下の安価な防音カーテンは、ほとんど防音効果はない
  • 車の音や工事の音などの低音域や楽器や犬の鳴き声などの大きい騒音にはほぼ防音効果なし

二重サッシ(二重窓)

木造アパートの窓際からくる冷気はとっても寒いですよね。

夜中に寒くて目が覚めるのを防ぐには、『二重サッシ』設置がおすすめ。
窓が二重になるので、防音性も格段にアップします。

ただ、本格的な二重サッシをつけるとなるとドリルで穴を開ける必要があり。

そこで、簡易内窓なるものが通販で売っています!賃貸でもOKなのでぜひお試しあれ!

価格帯:10,000円台
使用箇所:リビング、寝室、浴室の窓

メリット

  • 断熱・結露・カビ対策になる
  • 1万円程度でできる(本格的な二重サッシ設置となると施工費込みで3〜5万はかかる)
  • 賃貸でもできる

デメリット

  • DIYをしないといけない
  • 簡易内窓なので、恒久的な対策にはならない

木造住宅でも防音対策すれば快適に住める!

木造住宅の防音性能と防音対策をご紹介しました。

抑えた家賃で防音対策をすれば、結果的にコスパよく住めるかも!?

静かな生活でストレスフリーになれることを願っています。

▽▼▽夜も洗濯機が回せるようになる洗濯機防音とは?

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NonSii編集長。3歳の男児を育てる一児の母。趣味はいつまでも美容とファッション。自分が音に敏感な方だと気付き、防音に目覚める。常に筋肉痛。

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