家にあるタオル・毛布・カーテンで手軽にできる防音対策の方法
なるべく低予算で防音したいですよね。
今回は、身近にある布でどの程度の防音ができるか検証しました。
タオル・毛布・カーテンで対策は可能か、布でどのような音を防げるかご紹介しています。
身近な布で防音できるの?
身近にある布で防音できれば、大きなコストも発生しません。
わざわざ新しく買う必要はないため、手元にあるタオル・毛布・カーテンを確認しましょう。
タオル
壁にバスタオルを貼れば「音が布に吸収されて隣室へ響かない」と言われていますが、大きな防音効果は期待できないでしょう。
タオルで防音できる実証データを探しましたが、見当たりませんでした
毛布
毛布を壁に貼っても防音できません。
毛布は分厚く重みがあるので、多少は室内の音を小さくします。
ただし、吸収しきれなかった音は部屋の外へ漏れてしまうので、防音対策に使うには効果は弱いでしょう。
何もしないよりはマシですが、毛布は防音生地ってわけではないし、効果は不十分です
カーテン
防音カーテンであれば音を防げます。(一般的なひらひらカーテンだと、タオルや毛布と同等程度の防音性。)
生地の裏が樹脂加工されているので、音漏れを減らします。
防音カーテンの一例
出典:カーテンファクトリー
このタイプであれば「アクリル樹脂コート」が生地の隙間を埋め、約80%防音します。
では、実際に防音カーテンにどのような効果があるのか詳細を見ていきましょう
防音カーテンの効果とは?
実証データによると、防音カーテンは防音効果があるとわかりました。
出典:びっくりカーペット
上記の図は未加工の一般カーテンと防音カーテンの遮音性を調べた実証データです。
防音カーテンの方が、全ての周波数で音が小さくなっていることがわかります。
特に、1,000Hz(救急車)の中音域は約5dB以上、4,000Hz(ピアノ)の高音域だと約10dBも音を小さくしています。
つまり、防音カーテンは全ての周波数で効果があり、特に中〜高音域の遮音を得意としています。
では具体的に、防音カーテンは私たちの生活にどう役立つの?
防音カーテンは〇〇を遮音する!
防音カーテンは私たちの生活にどう役立つのか。周波数で検証しています。
「日常のうるさい」を防音カーテンで解決しましょう。
話し声
周波数の高さから言えば、男性(500Hz)よりも女性の声(1,000Hz)を防ぎます。
それよりも高い赤ちゃんの鳴き声(2,000~4,000Hz)であれば、さらに防音効果は大です。
アパート住まいの人だと近所迷惑防止になります。これでクレームも怖くない
楽器の音
楽器で言えばギターやベースのチューニング、ピアノを防音できます。
楽器 | 周波数 |
ピアノ | 300~800Hz(曲による) |
ギターやベースのチューニング | 440Hz |
もしピアノ教室や音楽カフェをしているなら、防音カーテンにすると音漏れを防ぐので騒音の配慮が出来ていると評判が良くなるでしょう。
ペットの鳴き声
犬や猫の鳴き声も防音可能です。
周波数
犬 | 約65~50,000Hz |
猫 | 約60~100,000Hz |
犬の場合
犬の声の高さは犬種によります。
チワワ | 2,500Hz |
ミニチュアダックスフンド | 1,600Hz |
柴犬 | 1,600Hz |
室内飼いがメインの小型犬は周波数も高く、大型犬になるほど低くなります。
猫の場合
ご飯を要求 | 220~520Hz |
人への挨拶 | 700~800Hz |
子猫の鳴き声 | 800~8,000Hz |
犬や猫は、状況によって周波数が変動します。
飼い主との距離感やそれ以外の行動(例えば猫同士の喧嘩)によっても変わります。
ご近所にはペット嫌いの人もいます。配慮も大事なので室内でペットを飼われている方は防音カーテンに変えておくのをおすすめします
生活音
生活音も防音できます。
生活音 | 周波数 |
電話の音 | 550~950Hz |
ドアのチャイム | 700Hz |
電子レンジ | 2,000Hz |
水がシンクに当たる音 | 2,000Hz |
上記の中〜高音域の周波数に該当するこれらの生活音を抑えます。
意外と日常生活の音も防音できる防音カーテン。とってもスグレモノですね
防音カーテンの効果まとめ
一般的なカーテンと防音カーテンを比較しましょう。
防音カーテン | 一般的なカーテン | |
メリット | 音漏れ防止 断熱や遮光も期待できる | 低予算でも購入可能 軽い |
デメリット | 一般的なカーテンより重い | 防音性なし |
布の面積だけで言えば、一般的なカーテンと防音カーテンはあまり変わりません。
しかし、一般的なカーテンは防音効果がないため、すべての音は雑音となって聞こえます。
防音したい人は、防音カーテンに変えると悩みが減る
防音カーテンを利用しよう!
自宅にある布で防音することは難しいので、防音カーテンを検討してください。
防音カーテンの断熱や遮光性を含めれば、コストも見合うでしょう。
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