うるさい隣の話し声には「遮音シート付きの防音材」で戦おう
隣の話し声がうるさいと悩んでいるなら、防音材を壁に貼ってみませんか?
防音材は種類が多くて何が正解なのかわかりにくいですが、おすすめなのは”遮音シート付きの防音材”です。
遮音シート付き防音材なら
①遮音材と吸音材の両方が貼り付けられているので相手の音も自分の音も両方ブロックできる。
②遮音シートを別に用意する必要がなく面倒くさくない(これとっても大事)。
防音材を貼って壁を厚くして、隣の声や生活音を防ごう
木造アパートや鉄骨マンションに住んでいる場合は、壁が薄くて隣の話し声や生活音が聞こえてくる場合があります。
薄い壁から伝わってくる音を減衰させるには、防音材がおすすめです。
防音材を壁に貼って壁に厚さを作ることで、隣からの騒音をブロックする力を高めることができます。
防音材という盾(シールド)を使って「防御力をアップさせる」イメージです!
防音材って何を使うのが正解なの?
結論から言うと、防音材は「遮音シート+吸音材」の両方を貼ることで防音効果を発揮します。
吸音材だけ、遮音材だけ、では隣からの騒音対策には不十分です。
吸音材と遮音材の両方を使うことで、初めて防音が成り立ちます。
でも、なんで吸音と遮音の両方が揃ってないとダメなのかな?その理由ってなんだろう。
そもそも防音・遮音・吸音って何が違うの?
騒音対策を考えたとき、よく目にするワードなのが「防音」「遮音」「吸音」。一括りにされやすいですが、それぞれ意味は異なります。
3つの言葉の違いをまとめました。
防音とは
防音とは、音が漏れるのを防ぐ、外からの音を遮断する、音を小さくさせる、といった音を小さくするための用語の総称のこと。防音は方法を指す言葉ではなく、概念になります。
防音の具体的対策が「遮音」や「吸音」です。
防音対策、防音素材のことは、大まかに言えば遮音機能や吸音素材のことを指しています。
遮音とは
遮音とは、音を遮ること。防音をする方法の一つです。
空気中に伝わってくる音を跳ね返して反射させることで、外へ音が通り抜けないようにする方法をいいます。
住宅で言えば壁・扉・窓が、遮音の役割をしています。
壁などは全ての音を跳ね返せないので、一部は通り抜けて反対側へ抜けていきます。閉め切った部屋からも外からの音漏れがあるのは、このような透過する音があるからです。
▼防音カーテンは透過してくる音を防ぐ、最も簡単な窓防音アイテムです。
吸音とは
吸音とは、音を吸いとること。遮音と同じく、防音するための方法です。
音を吸収することで、室内で聞こえる音を小さくします。
吸音素材で言うと、グラスウール・ロックウール・ウレタンフォームに当たります。素材に無数にある小さい穴(細孔)が音を取り込み、音を吸収しています。
遮音だけではダメな理由
遮音材は、簡単に言うと、音を遮って反射させるだけの防音アイテム。
内側で発生した音を室内に反響させることで、いくらかの音の軽減効果はありますが、私たち人間の耳ではっきり「音が小さくなった」という体感はほぼ不可能です。
つまり、遮音材だけでは不十分なのです。
吸音材で音を減らし遮音材で音の透過をさらに防ぐ=これが防音の基本
満足した防音効果を求めるなら、それぞれ違う性質を持った遮音材と吸音材のダブル使いがおすすめです。
『吸音材で音を減らし、遮音材で音の透過をさらに防ぐ、これが防音の基本です。』
せっかく労力かけて壁に防音材を貼るのなら、「遮音材+吸音材」の二刀流でいきましょう。
しかし、遮音シートの貼り付けはレベル高い
隣の騒音に勝てるぐらいの防音効果を出したい場合は、遮音+吸音が大事という結論になりました。
しかし、いろいろなサイトで紹介されているのは、壁に遮音シートを貼ってその上に吸音材を貼付けるという方法。これがDIY初心者の場合はかなり難易度が高めです。
というのも、遮音シートはとっても扱いにくい。
遮音シートの特徴は以下の通り
- 1ロール10mで約20kg。重すぎて動かすことすら大変
- 貼るときに必ずサイズカットする必要があって面倒くさい
- 少量目的だと大量すぎて処分に困る
遮音シートは購入こそ1ロール3,000円程度なので手軽に買えますが、使うとなるとかなり難易度が高めです。
最もカンタンなのは「遮音シート付き防音材」
そこでおすすめなのが、「遮音材と吸音材が一体化した遮音シート付き防音材」です。
遮音材と吸音材が一体化していると
- 同じサイズにカットしてあるので、張り合わせる手間がない
- 届いてすぐに設置できる
というメリットがあります。
単品で遮音シートを買う必要がないので、作業効率アップさせることができます。
おすすめの遮音シート付き防音材5選
遮音材と吸音材が一体化した遮音シート付き防音材は、種類が少ないです。
その中でもおすすめのものをピックアップしたので参考にしてみてください。
Felmenon(フェルメノン)/防音フェルトボード(+吸音)
高密度の板状のフェルトボード。
ボコボコしていない平タイプなので、いかにも防音材が貼ってます、という風に見えないため、住宅はもちろん商業施設やホテルでも利用されています。
中〜高音域に対する遮音率が非常に高いというデータがあり、特に2000Hz(女性の話し声)の軽減が得意です。(遮音シートなしタイプに比べて2倍の遮音効果)
タンスのゲン/遮音シート一体型(厚み5cm)
2022年2月に発売されたばかりの新商品です。
吸音材+遮音シート+シールが三位一体になっているので、届いて即、壁に貼り付けられます。
厚みが5cmあるので、壁の分厚化に最適アイテムです。
タンスのゲン/遮音シート一体型(厚み2.5cm)
上記で紹介した厚み2.5cmバージョンです。
5cmタイプと比べて、価格がリーズナブルかつ厚みが半分になるので部屋の圧迫感がなくなります。
リビングなどの空間を狭くしたくない人は、2.5cmタイプがおすすめです。
サウンドガードW50
91×182cmの巨大ボードが2枚入っている防音材です。
長身の男性の背丈ほどある大きなパネルなので、1枚貼るだけで天井付近までカバーすることができます。
音量低減効果は10分の1というデータもあります(製造元比)。
オトテン3
天井用の遮音シート付きの防音材です。
厚さ15mmのロックウール基材に無数の針穴加工がされており、吸音効果を高めています。
主に音楽の調音に使われますが、上の階の生活音(足音など)の防音効果も期待できます。
まとめ
以上、遮音シート付きの防音材のご紹介でした。
本記事で紹介した防音材なら何も難しいことを考えずに、壁に貼るだけでOK!
うるさい隣の話し声を撃退して、心から落ち着ける静かな毎日を手に入れてください。