周りの話し声や隣の部屋の音が気になる人のおすすめ防音対策
周りの部屋から声が聞こえる”ストレス”
自分の部屋なのに誰かの声が聞こえてくるって、イヤですよね。
積水ハウスの調べによると賃貸入居者の不満のトップは「騒音問題」。中でも、上階や隣の部屋からの人の声がよく聞こえるという悩みが3割を占めます。
引用:https://www.sekisuihouse.co.jp/shm-keiei/quality/shaidd/
周りの部屋がうるさいと、気にしたくないのに気になってしまう。そして、眠りたいのにうまく眠れない。
そういった周りの話し声がストレスになっている人は、自分の部屋でできる防音対策を検討してみましょう。
誰にも干渉されない部屋にしたい!どうしたらいいのー?
話し声の音量はどのくらい?
音の大きさはデシベル(dB)という単位で表示され、一般的に話し声の音量は「50~60dB」程度です。
音の大きさ(dB) | 人の声 | 環境音 |
50dB | 静かな会話 | 図書館・小雨 |
60dB | 普通の会話 | 掃除機・洗濯機 |
80dB | 大きな声の会話 | 電車内・ゲームセンター |
「話し声がうるさいな」と感じるボリューム量はおよそ「60dB以上」と思っていただいて大丈夫です。
耳が良い人だと40dBくらいでうるさいと感じてしまうそう
話し声の「高さ」は?
音の高さはHz(ヘルツ/周波数)という単位で表示され、数が大きければ大きいほど高い音になります。
人の声の高さは
- 男性の話し声は500Hz程度
- 女性の話し声は1000Hz程度
- 子供の声は2000Hz程度
といわれています。
この中でも一番高い「子供の声:2000Hz」は耳で聞いたときに最も大きく聞こえる周波数になります。なんとあの「黒板をひっかく嫌な音」も同じ音域に入っているくらいうるさいんです。
子供の声をうるさいと感じてしまうなんて大人気ないかな…と思う必要ナシ。うるさいと感じるのが普通なのでご安心ください
話し声が気になる時の防音対策ポイント
家の中で防音対策効果の高いのが「壁・窓・ドア・床」。
この4箇所は防音の弱点になることが多いんです。その理由を解説します。
窓
人の声が入りやすいのが『窓』。壁に比べて厚みもないため、遮音性能は壁部分に比べて半分程度と言われています。
特に防音対策をしていない窓は”-25dB程度”の防音効果しかないそう。
この”-25dB”というのは、仮に窓の外で会話してると「はっきり内容が聞き取れる」くらいの防音性能しかありません。
もし外の通行人や井戸端会議の声に悩んでいるなら、まず「窓」対策を最優先にすべきです。
参照: 一級建築士・戸田匠の「知って得する不動産知識」
ドア
『ドア』も窓と同様にお部屋の中で音が漏れやすい箇所。
トイレやリビングのドアは通気性を確保するためにわざと隙間があるため、その隙間から音が漏れます。
上の写真はわが家のドア写真です。室内の明かりがよくわかりますよね?つまり、隙間だらけなのです。
もし別の部屋にいる家族や同居人の声の侵入に悩んでいるなら、まず「ドア」の隙間対策を最優先にすべきです。
壁
建物の構造によって、壁の薄さや壁の素材に差があります。
日本の一般的なマンションや一戸建ては
- 木造(W造)
- 鉄骨造(S造)
- 鉄筋コンクリート造(RC造)
- 鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)
が多く、下に行くほど防音性能は高く、家賃も比例して高くなる傾向があります。
もしお住まいの部屋が家賃の安い木造アパートや鉄骨造アパートの場合、壁が薄く話し声が聞こえてきやすい状態にあります。
もし木造アパートの隣人の話し声に悩んでいるなら、まず「壁」対策を最優先にすべきです。
▶️防音メディアのクセに真実を暴露した話
床
話し声とは無関係に思われがちな『床』。
実は木造アパートや鉄骨造アパートだと床の素材や厚みが薄いため、下階からの話し声が反響して聞こえてくることがあります。
もし下階に住む子供の叫び声に悩んでいるなら、まず「床」対策を最優先にすべきです。
▶️あわせて読みたい『マンションママ必見”子供の足音対策”』
簡単にできるおすすめ話し声用防音対策グッズ7つ【窓・ドア・壁・床】
どこを防音対策したらいいかわかったら、防音グッズを賢く利用して対策を取りましょう。
防音メディアNonSii編集が選ぶ「うるさい声を消したい人向けおすすめの防音対策グッズ」を紹介します。(今回リフォームレベルの難しいものは紹介していません。ご安心ください!)
「窓」を防音対策する
防音カーテン
引用:Amazon
今お使いのカーテンを防音効果のある『防音カーテン』に変えましょう。
防音カーテンとは?
・人の話し声を始めとする中高音域に効果あり
・実証結果によると、騒音を半減させる程の遮音効果が見込めるカーテンもある
・カーテンの糸の密度が濃い(重たい)ほど防音効果が高い
遮光や断熱効果もあるので、夏場や冬場でも1年中活躍してくれるスグレモノカーテンです。
★こんな人におすすめ
- 子供の通学路が近い人
- 近所の井戸端会議がうるさくて困っている人
- 夜の通行人が気になって眠れない人
現時点で1番おすすめ防音カーテンは防音専門店が作った「コーズ」↓8~12dB(人の話し声の場合)の音を軽減できる実証データあり。-10dBの効果は今聞こえている音が半分くらいの聞こえになります。
▶️おすすめ”防音カーテン”の紹介記事はこちら
隙間テープ
引用:Amazon
窓サッシからの隙間風を感じる方は、外の話し声も窓の隙間から入っている可能性大。『隙間テープ』で窓枠を補強しましょう。
隙間テープのとは?
・クッション性のあるモコモコしたテープ
・アルミサッシの隙間を埋めると、防音効果だけでなく隙間風や害虫の侵入を防止する
・光熱費の節約にもなる
隙間テープなら防音カーテンより費用もかかりませんよ!
★こんな人におすすめ
- 低コストで外からの声を防音したい人
- 冬になると窓からの隙間風が寒くて気になる人
レビュー高評価の隙間テープはこれ↓
「ドア」を防音対策する
防音パネル
引用:楽天市場
トイレのドアや自室ドアに『防音パネル』を貼れば、話し声を吸音します。
防音パネルとは?
・高密度のフェルトボードで吸音効果がある
・両面テープで簡単に設置、取り外すときはドライヤーで乾燥させればOK
・厚みが薄く、不自然さがない
設置が簡単なのに、吸音もできる。いいとこ取りしたい人は防音パネルをドアに貼りましょう!
★こんな人におすすめ
- 防音もしたいし、インテリア効果も狙いたい人
キレイな色の防音パネルなら、気分も上がる↓
隙間テープ
引用:楽天市場
窓だけではなくドアにも使える『隙間テープ』。ドアの隙間から入る音を、隙間テープでガードしましょう。
隙間テープとは?
・ドアの隙間に貼れば、気密性と遮音性がUP
・ドアを閉めた時にガシャンと大きな音がでなくなる
・テープを貼るので、ドアが閉めにくくなる(逆にいえば密閉されている)
隙間テープはほとんどが1,000円以内で買える低価格アイテム。なのに大きな効果が得られる”コスパ最良”の防音アイテムです。
★こんな人におすすめ
- 他の部屋にいる家族の生活音を入れたくない人
- 自分のプライバシーを守りたい人(家族に自部屋で何してるか聞かれたくない)
- 暖房費の節約もしたい人
最近、わが家も寝室ドアに隙間テープ貼りました↓
▶️ドアの隙間を埋めるのに失敗した編集長通信はこちら
「壁」を防音対策する
吸音ボード
引用:Amazon
『吸音ボード』は音を吸収する効果”を持つアイテム。
吸音材とは?
・映画館などで使われるほど高性能
・断熱性があるから省エネ効果もある
・スポンジタイプより薄くて固いから貼りやすい
ボード材なので壁に貼っても圧迫なし。使い勝手がいいのに効果を実感しているユーザーが多い人気防音アイテムです。
★こんな人におすすめ
- シンプルな防音材がいい人
白い壁には白い吸音ボードが使いやすいです↓
遮音シート付き吸音材
引用:楽天市場
吸音ボードよりも”もっと本気で隣の声を防ぎたい”なら『遮音シート付き吸音材』がおすすめ。
遮音シート付き吸音材とは?
・遮音材と吸音材の両方が貼り付けられているので相手の声も自分の声も両方ブロックできる
・遮音シートを別に用意する必要がなく面倒くさくない
防音材は種類が多くて何が正解なのかわかりにくいですが、遮音シート付きの吸音材は間違いなく正解です。
▽間違いなく正解の理由はこちらに
★こんな人におすすめ
- 見た目なんて関係ない。とにかく防音重視したい人
- 隣のオンラインゲームの声がうるさくて眠れない人
- アパートの壁が薄くて隣人の話し声の内容まで聞こえて苦痛な人
断然おすすめの遮音シート付き吸音材はこちら↓
「床」を防音対策する
防音カーペット
引用:楽天市場
遮音機能がある『防音カーペット』。
防音カーペットとは?
・吸音効果の高いパイル生地が使われている
・高い遮音性のある防音樹脂マットが重ねてある
・防ダニや消臭機能付きのカーペットもある
吸音素材が使われている防音カーペットを敷けば、下階から聞こえる騒音を掃除機のように吸い取ってくれるでしょう!
★こんな人におすすめ
- 下階の子供の声がうるさい人
- 下階から聞こえるペットの鳴き声に悩んでいる人
番外編!こんな新しい防音アイテムもあります
防音テント
引用:Amazon
『防音テント(ゲーミングテント)』はデスク周りに設置することで周りとの仕切りになってくれるアイテム。
防音テントとは?
・防音効果はほぼない
・デスクやイスが入るから、まるで個室
・使わない時は小さく収納できる
仕切られた空間にいる「個室感」と、他の防音アイテムを組み合わせることで擬似的な防音室を作ることができる最新防音アイテムです。
★こんな人におすすめ
- 個室のような場所で、周りを気にせず作業したい人
▶️おすすめ防音テントの紹介記事はこちら
防音イヤーマフ
引用:楽天市場
『防音イヤーマフ』はヘッドホン型の防音耳あてです。
防音イヤーマフとは?
・持ち運びができるので、外出時にも活躍
・高い遮音性でどこでも静かな世界を楽しめる
・見た目がヘッドホンのように見えるので、どこで付けていても違和感がない
大きな音が出る狩猟や工事現場でも使われ、防音性能は他の防音対策アイテムに比べても光るものがあります。
★こんな人におすすめ
- 耳栓をつけたいけど耳栓が苦手な人
- 騒音の影響で体調が悪くなるから、お守り的な防音アイテムがほしい人
▶️私が実際に使用している防音イヤーマフ。本音レビューしてます
”声”の防音対策場所まとめ<比較表>
上記で解説した”声”の防音ポイントをまとめました。以下の通りです。
〇〇に悩んでいる | 防音対策場所&防音アイテム |
外の通行人や井戸端会議の声 | 「窓」を防音カーテン・隙間テープ |
別の部屋にいる家族や同居人の声 | 「ドア」を防音パネル・隙間テープ |
隣人の声 | 「壁」を吸音ボード・遮音シート付き吸音材 |
下階に住む子供の叫び声 | 「床」を防音カーペット |
アナタを悩ませている声はどんな声ですか?
防音対策場所を理解して、効率的な防音対策をとりましょう。
話し声が気になる皆さま、ガマンしないでください
話し声が気になる人のための防音対策をご紹介しました。
騒音は隣人とのトラブルになりかねないので、お互いに気を付けたいところです。
単なるストレスだけじゃなく仕事や人間関係にも影響がある周りの話し声。ぜひ対策してストレスのない生活を送ってください。
▽▼▽まずは1番身近な日常品である”防音カーテン”で防音対策してみる