防音リフォームの費用って高い?自分に合った目的別工事を考えよう
防音工事って、実際どうなの?
”音に悩まずに、自分らしく暮らしたい”
外からの騒音がうるさかったり、周囲に気兼ねしたり、もっと自由に生活できたらどれだけ毎日気が楽なんだろう…。
そんな風に1年くらい悩んでいるなら、もういっそのこと『防音リフォーム』してみませんか!?
防音工事なんて大掛かりでウチはちょっと・・・と思う前に、大体このぐらいの費用でできるんだっというイメージだけでも掴んでいただけたらと思います。
防音工事までできない方向けに、自分でできる防音対策方法も合わせてご紹介しています!
「目的別」防音リフォームまとめ
防音リフォームする上で大事なことは、必要な遮音性能がどのくらいなのかを明確にすることです。
たとえば1階で弾いているピアノ音を、4階フロアに聞こえないようにしたいor上階である2階に聞こえなくさせたい、のでは欲しい遮音性能が違います。(後者の方が防音性能が高いリフォームが必要になりますよね。)
それと、工事内容は以下の項目によって変わってきます。
・音源の種類(ピアノ?電車?)
・建物の構造(木造?コンクリート?)
・使用する時間帯(夕方?深夜?)
・近隣の環境(閑静な住宅街?大通り沿い?)
・部屋の間取り(6畳?リビングサイズの20畳?)
・配置(1階?2階?) など
防ぎたい音源が、自宅のグランドピアノの音なのか近所の電車の音なのかでは、ピアノ音の方が遮音性能が高いリフォームが必要です。
木造なのか鉄筋コンクリートでも、木造構造をリフォームする方が+50万ほどリフォーム費が上乗せされるなんて言われています。
これから紹介する目的別リフォームまとめは単なる目安になりますが、一つの事例として参考にしていただければ嬉しいです。
ピアノを弾きたい場合
ピアノは「空気を伝わる音」とピアノ自体から発生する「個体振動」を止めることがポイント。
加えて、重たいピアノを支える脚の振動が床や壁に伝わるのでこれも防ぐ必要があります。
<リフォーム事例>
壁・天井・床・ドアを防音仕様に施工。窓は二重窓。必要であればエアコン・換気扇も防音のものにする。
<防音性能>
Dr40〜50程度(夜間も演奏するならDr50)
<費用>
100〜400万円
<工事期間>
1〜4週間
ドラムを弾きたい場合
ドラムは他の楽器と比べ、防音が難しい楽器です。ピアノの音量が90〜100dbと言われていますが、ドラムは120dbにもなります。
また、音量だけでなく振動や衝撃音まで考慮しないといけないため、総合的にリフォームする必要があります。
<リフォーム事例>
床・壁・天井を防音+防振仕様のものにする。窓は二重窓にする。エアコン・換気扇を防音仕様のものにする。
<防音性能>
Dr65〜90(閑静な住宅街ならDr90相当が安心)
<費用>
200〜550万円
<工事期間>
3〜4週間
ホームシアターを設置したい場合
ホームシアターはリビングやダイニングキッチンに設置したい要望が多く、意外と見落としがちなのがキッチンの換気扇からの音漏れです。
楽器と違い音の出力をコントロールできますが、オーディオ機器の音を楽しむための残響時間の調整をする必要があります。
<リフォーム事例>
壁・天井に防音パネルなど。換気扇に防音アイテム。窓がある場合二重窓。必要なら音響設備工事も。
<防音性能>
Dr50〜60
<費用>
150〜400万円
<工事期間>
3〜4週間
ゲーム実況をしたい場合
1番の手段は、組み立て式の防音室を家に入れることです。Youtuberも導入している人が多いのだとか。
ゲーム実況時の叫び声、外からの騒音がマイクに入ってしまったなどの悩みが一気に解決できます。
<リフォーム事例>
防音室購入。(安価なダンボール式の防音室を購入して防音性を上げるDIYを施したり、中古防音室、レンタル防音室など選択肢も多数。)
<費用>
10〜200万円
<工事期間>
半日〜1週間
人通りが多い道の場合
外から聞こえる人の話し声は窓から入ってきていることが多いです。掃き出し窓などの大きな窓を優先して窓防音しましょう。
<リフォーム事例>
窓を二重窓にする。
<費用>
5〜30万円/1箇所(窓の大きさ・種類によっても変わってくる)
<工事期間>
1日
電車や道路の近くの場合
電車や車の通行音がうるさい場合、窓から侵入しているというケースがほとんどです。窓防音を軸に考えましょう。
二重窓にできなければ、防音カーテンや窓の隙間を埋める隙間テープなどの防音グッズを使って対策してみましょう。
<リフォーム事例>
窓を二重窓or三重窓にする。
<費用>
5〜30万円/1箇所(窓の大きさ・種類によっても変わってくる)
<工事期間>
1日
防音個室を作りたい場合
一室丸ごとリフォーム工事をする場合、最も大掛かりな工事になります。
ただ、自由設計にできるので自分好みの壁紙や内装テイストにリフォームできます。機能的に防音するだけでなく、気分が高まる空間が作れます。
<リフォーム事例>
床・壁・窓・天井・ドアなど総合的に防音仕様に施工する。
<費用>
100〜700万円
<工事期間>
1〜3週間
目的に合わせて、必要なら防音リフォームのご検討を!
「高額な防音リフォーム=最高の防音室」になるのかというと、そうではありません。
必要な防音性能をしっかり把握した上で、リフォーム業者さんに見積もりをとってみてください♩